世界最長砂漠縦断ルートへの挑戦 in Australia

 
 自分の限界への挑戦の旅へ
4ヶ月、総走行距離22000km
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# 海外、旅、バイクについて

旅、特にバイクでの旅、大自然をめぐる旅が大好きです。

特にアメリカ、オーストラリアが大好きです。
というよりそこしか知りません。

アメリカに出会ったのは中学一年生の夏休み。

親が教えてくれたホームステイという異文化交流に興味を持ち、行かせてくれと懇願しました。

その経験は最高に刺激的で楽しく、今でも鮮明に覚えています。

とてつもなく大きな空、星、大地、自然、おおらかな人々、夢のような時間でした。

いつしか大人になったらアメリカで暮らしたい、仕事をしたいと思うようになっていました。

バイクと出会ったのは16歳。

先輩がハーレーショベルヘッドを見せてくれ、目の前でエンジンをかけてくれました。

ドッ、ドゥクドゥクドゥクドゥーン、クシュン・・・・・
ドッ、ドゥクドゥクドゥクドゥクドゥーン、
ドゥッドゥク、ドゥッドゥク、ドゥッドゥク、ドゥクドゥク

ドキドキしました。そしてワクワクしました。

これに乗りたい!心底そう思いました。

すぐさま教習所へ行き入学の手続きを済ませました。
中型2輪の免許を取得しすぐに400ccのアメリカンに乗り始めました。

そしてアメリカンに関する雑誌という雑誌、映画という映画を見まくりました。
一番衝撃を受けたのは「イージーライダー」という映画です。

当時17歳の自分に内容は良く理解できていなかったかもしれません。
ただ自由さを感じました。
日本では見たことのない砂漠地帯、地平線に延びる真っ直ぐな道を走っている姿に憧れました。

それから3年後にショベルヘッドを購入しました。

スピードやバイクの性能というものには全くと言っていいほど興味がありません。

ショベルヘッドという乗り物はエンジンをかけるたびに、毎回必ず胸がドキドキします。ワクワクします。
そしてまたがりギアを入れ、走り出した時の高揚感は慣れることがなく、毎回訪れ、最高の気分にしてくれるのです。

理屈などなく大好きです。

バイクを手に入れた自分は、ただ遠くへ走りたいと思いました。

当時の自分に海外を走る勇気はありませんでした。そしてまず北海道へ向かいました。

ただひたすら走ること、最高の気分にしてくれるバイクとの時間を共有するのが目的でした。

想像していた通り最高の旅でした。
いや想像をはるかに超えていたのです。

走っているときは風の音、エンジンの音、どんどん迫ってくる道だけの世界になります。
普段考える事がない事を考えられる無の時間でした。

見た事のない景色、自然の匂い、人のやさしさに触れる事ができました。
そして何より自分がやさしい気持ち、幸せな気持ちになりました。

旅が終われば現実に戻ります。
現実の自分といえば、東京の早い流れに流され、自分を見失い、グチをはいています。

現実に戻った自分はそんな自分が嫌になり、また旅に出たくなります。

自分にとって旅とは人間としての自然な気持ちを思い出させ、保つための手段です。

自然というものは時に優しく、時に非常に厳しいです。
色々なことを教えてくれます。
そして自分がどれだけ小さな人間かという事にも気づかせてくれます。

より自然な場所へ
より遠くへ

バイクでの旅が好きな理由は感覚的なものですが、ひとつあげるとすれば、
そんな気持ちにしてくれる最高のパートナーだからです。

時間とお金が許す限り、世界中旅したいと考えています。












| comments(0) | - | 14:24 | category: 海外、旅、バイクについて |
# プロローグ


泥、砂、石、コルゲーション、川

灼熱、そしてパンク地獄

さまざまな物が行く手を阻むオーストラリアのアウトバック

 

日本では舗装路しか知らなかった

ラフロードの走り方も知らない





ラフロードに入った瞬間クラッシュ

リアキャリアに山積みにした荷物が散乱する

バイクを起こし荷物を縛り付ける

そしてまたクラッシュ

その繰り返し

いったい何度繰り返せばゴールがあるのか





パンク、パンク、パンク

まさにパンク地獄




草原が燃えている

ブッシュファイヤー

ただでさえ40度を超す気温の中

両側炎の道

灼熱地獄








キャンプ場にはあまり泊まらない

360度地平線の砂漠

夜には降ってくるような星

最高の寝床だ








いったい何本川を越えただろう

その度靴も荷物もずぶ濡れ

もうあきらめた











走れば太陽と熱気が乾かしてくれる





バイクSHOPで取り付けたリアキャリアはあっという間に折れてしまった








標識はありがたい

なければ方位磁石と地図と勘だけが頼り







木は枯れてもなお燃え、炎となる

何もない砂漠の夜では明かるく、暖かく、肉が焼ける

自然のエネルギーに感謝する





何十キロ、何百キロ

気が狂いそうなラフロードは千キロ以上も続く

叫びながら走る

前に進んでも後ろへ戻っても厳しい悪路

無心に前へ前へ






バイクの故障

それはを意味する

もう何日も車とは会っていない

歩くしかないのだ

生きて帰るために










| comments(2) | - | 21:02 | category: プロローグ |
# Start


2004,6,20 Sunday

午後16時、品川駅から成田エクスプレスに乗った。

”オーストラリアをバイクで旅しよう”

そう思い始めてから3年ほどたっただろうか。

ついに今日そんな夢がスタートする。

成田空港が近づくにつれ、今まで想像でしかなかったものが
徐々に現実味を帯びて、思わず武者震いがしてくる。

オーストラリア ラウンド 


機内に持ち込むリュックと大きめのバッグ2つに大きなバックパック、
バイクのサドルバッグ2個にキャンプ道具を押し込み、
折り畳みのカートに縛り付け空港内をうろうろ。

かなりの大荷物だ。

この大荷物、飛行機に積めるのか?
ふとそんな不安がよぎる。

チェックインカウンターで手続き。

積めないっすよね・・・

宅急便で送るか、貨物として飛行機に乗せるか

この荷物がないと旅が始まらない。
追加料金¥77,000-
その場で支払い乗せてもらった。

20:45 予定通り離陸

さあ、お願いしますよ、オーストラリア





| comments(0) | - | 00:18 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# バイクとの対面


2004,6,21 Monday

am07:05

シドニー空港

税関で荷物チェックされたが無事に通過

さあ、どうするか・・・

日本から連絡して現地でバイクは購入してある。
YAMAHA XT600 走行600kmの新古車 Black

まず陸運局に行く必要があるとか

リバプールにあるバイク屋へ行こう

空港で車をかりて、マフィンとコーヒーで朝食を取った後リバプールに向かう。

pm12:05

バイク屋に着いた。




ピカピカのXT600
今すぐ汚してやるからな

陸運局へ行き$280支払い、ナンバーを手に入れた。

バイク屋でプラグ、ブレーキ、クラッチレバー、オイル、前後チューブ、チェーンルーブなど
消耗品を購入し、バイクに積み込む。

pm15:00

XTは明日まで預かってもらい今日は休む事にする。

近くのモーテルにチェックインし地図を眺め大まかな予定をたてた。

まずはできる限りダートを通り、
オーストラリア最北端ケープヨークを目指そう。

| comments(0) | - | 01:31 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# 初走行


2004,6,22 Tuesday

am10:00

モーテルをチェックアウトし空港へ行き、車を返す。

さあ、愛車を迎えに行くか。

電車へ乗り、リバプールを目指す。

確信が持てないまま電車に乗り込んだが、
案の定方向を間違え、2時間以上かかってしまった。


pm16:30

XTに荷物を積み込み出発した。
さすが600cc。荷物を積んでもなかなか走ってくれる。

こいつとなら行けそうだ。

オーストラリア バイク


pm18:00
PENRITHという街を目指す。

寒い。

日本とは逆で北へあがれば暖かくなる。
早く北へ行こう。

74km走りPENRITHに到着。
寒いし、慣れてないせいもありモーテルへ吸い込まれてしまった。

カップラーメンを食べる。
ペトロステーションで見つけたものだが美味しくなかった。


| comments(0) | - | 02:04 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# MUDGEE


2004,6,23 Wednesday

am07:00

モーテルの朝食、パスタとトースト2枚
トーストはまずくなりようがないがパスタはまずかった。

今日の夜は肉でも焼こう

観光地として有名なブルーマウンテンが近かったので少し寄り道





トレイルを1時間ほど歩き、MUDGEEを目指し出発。

pm16:00
MUDGEE到着

ここでは食材、キャンプ用品、ヘルメットのシールドなど調達するつもりだ。

町はずれにある$7のキャラバンパークにチェックイン

テントを張った後、街をうろつく

バイク屋を発見しジェットヘル用のシールドとネックウォーマーを手に入れた。
ネックウォーマーは寒さのため購入したが、今後砂埃から守ってくれる。

ビールを求めパブに入った。
ビリヤード台が何個もあり大きなパブだ。

カウンターでビールを2つ頼む

すぐにバーテンがビールの注がれたコップを2つ持ってきた。
英語がうまくしゃべれないと色々と大変だ。

ここで飲むんじゃなくて持って帰りたいんだよな〜・・

気を取り直し、テイクアウトと伝え2本もらった。

コップのビールを一気に飲み乾し、キャンプ用のガスを探し再度街をうろつく。




キャンピングワールドという店を発見したがすでに営業時間が終わっていた。

急ぐ旅ではない。明日また来よう。

スーパーに行き、肉、調味料、米などを手に入れた。





走行距離 243km







| comments(0) | - | 02:29 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# WARREN


2004,6,24 Thursday

am10:00

パッキングを終え、昨日閉まっていたキャンピングワールドへ。
ガス缶3本購入。

ペトロステーションでXTのお腹も満たしWARRENを目指す。


pm12:30

ポツンとあるレストエリアで食パン、卵、もやしを炒め昼食。

オーストラリア 一周


とにかく今日は風が強い。

左方向からの強風で車体を傾けていないと真っ直ぐ走らない。
そんな状態が200kmほど続いた。




pm16:10

Warren,NSW

街に一軒だけあるキャラバンパークへ。

受付らしきものが見当たらない。

200m程離れた場所にポツンとある民家で聞いてみると、その家が経営しているらしく
その場で$10支払い、シャワー室の鍵を貸してくれた。

明日はダートを走ろう。


走行距離 340km

| comments(0) | - | 04:18 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# 初めてのダート


2004,6,25 Friday

am07:30

テントから顔を出すと一面真っ白で芝は濡れていた。

雨? いや霧だ。

30分くらい経っただろうか。
気付いた時には太陽がすべて蒸発させるかのように快晴となった。

 XTのチェーンにオイルを注し、顔を洗い、朝食

XTにも給油し、Bourkeを目指す。

86号〜32号〜71号へ。

Coolabarというロードハウスしかない街を通り過ぎると
すぐにBourkeへと続くダートが現れる。

遠回りだが迷わずダートへと入る。








分岐から50kmほど入っただろうか。

車、人には一度も会っていない。
ふとXTを止め、あたりを見回し、風の音を聞く。

今まで味わったことのない感じ。何とも言えない孤独感。
地球のど真ん中に立っている感じ。
道と自然の一体感。
この先には何があるのか?
冒険心をくすぐる茶色い道。

いいね。

これはダートにはまりそうだ。

オーストラリア バイク


そんな余裕もつかの間。

路肩から発進した瞬間、はでにスリップし勢いよくクラッシュ。

土ってこんなに滑るのか・・・

ただでさえこの先大変なダートが待っていると思うが、
まず土の上を普通に発信する事、走る事から覚えないと。

ヘルメットと服装、考えないとまずいかもな。


バイクを起こそうとしたが200kg程のXTに荷物満載のままでは、
どうやっても起き上ってくれない。

荷物を降ろし、XTを起こす。

チェンジペダルがひん曲がって車体にくっついていた。

力づくで何とかシフトチェンジできる位置まで回復した。

荷物を積み直し、再びBourkeを目指す。


pm17:00

Bourke

街から7kmほど離れたキャラバンパークにテントを張る。

初めてのダートを走ったせいか今日は疲れている。


走行距離 398km










| comments(0) | - | 04:47 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |
# ブッシュキャンプ


2004,6,26 Saturday 

am08:00

快晴。

紅茶を沸かし、目覚めの一服。

Bourkeの街を出て10km程でダートに入る。




Currawinya National Parkを通りHungerford Loadを北上する。

オーストラリアのアウトバックには無名の国立公園が多数点在する。
ゲートも何もない道がその中をつっきるため、最高の景色だ。

ただダートではあまり景色に見とれてもいられない。

今日の道は石が多い。
1~2cm程の石でできた砂利道だ。
車が通った後にできる轍にハンドルを取られる。

常に気が抜けない。

180km走ったところで休憩。

オーストラリア ツーリング

何にもない大草原の中にポツンとワーゲンが佇んでいた。

遠くに牛の群れが見える。

風の音とハエの音

時が止まっているようだ。

ビールがうまい。


pm14:30

今日初めての車が砂埃をあげて近づいてくる。

目の前で止まった。

「Are you OK?」

人気のないところで止まっていたので心配してくれたみたいだ。

この度では幾度となくこのような事があった。

オーストラリアの人は優しい。

オーストラリア キャンプ

Euloという場所を目指していたが、日が暮れてきた。

地図を見る限りあと50km程ありそうだ。


道から逸れ、ブッシュの中へXTを走らせる。

200m程入ると、もう走っていた道は見えなくなる。

今日はこの辺で寝るか。

初めてのブッシュキャンプ。

夜通し焚けるだけの木を拾い集め一人の晩餐に備え、
日が暮れる前にテントを張り、夕食を済ませた。

オーストラリア ツーリング


街灯も家の灯りもない夜がやってきた。

何も考えずビールを飲みながら、パチパチと音を立てる炎を見つめる。

贅沢な時間だ。

火から離れ、空を見上げる。

すさまじい数の星。地上に立っていることを忘れてしまい
星の中に浮いている錯覚に陥る。



走行距離 ON Load 14km
                OFF Load 280km






| comments(0) | - | 06:14 | category: 旅立ち〜最北端ケープヨークへ |